位置情報共有アプリ「NauNau」がセキュリティ面を指摘されながらも少なくとも200万人以上のユーザーの情報が閲覧できる状態だったようです。
指摘され事実を認識しながらも高額で売却するために会員数を優先したか
複数の関係者によりますと、このアプリはサービス開始の時点からセキュリティー対策が不十分で、少なくとも230万人分以上のユーザーの位置情報やチャット上のやりとりの履歴などが一時、一定のITの知識があれば外部から閲覧可能な状態になっていたことがわかりました。
開発した「Suishow」は、去年12月から複数回にわたって指摘を受け、事態を認識していましたが、チャットの履歴はことし3月まで、位置情報の履歴は少なくとも4月末まで外部から閲覧可能な状態が続いていたということです。
また、国の個人情報保護委員会などへの報告や利用者への通知も行っていなかったということです。
「NauNau」230万人以上 位置情報など外部から閲覧可能な状態に | NHK | IT・ネット
また、同記事では「NauNau」の開発に携わった関係者のインタビューとして、社内ではサービスの提供を一時中止すべきだという声もあったが、サービスを中止すると競合のサービスにユーザーが離れてしまうという懸念があったのだろうとしています。
「NauNau」のようなサービスってビジネスモデル的にも収益を上げるのは難しいサービスなので、「どこかに買収される」ためには圧倒的にユーザー数を増やす必要があるんですよね。だから競合に流れるようなサービス一時停止はできない。
そこにセキュリティに問題があってもサービスを止めずにずさんな運営をしていた理由があるのではないでしょうか。
そして今年6月に現在運営のモバイルファクトリーに10億で売却しています。
NauNau以外のzenlyの代わりとなるようなアプリ
NauNauは現在一時停止中で再開の見込みは立っていません。
そのためNauNau以外で、zenlyの代わりとなるようなアプリを紹介します。
1.whoo your world
位置情報アプリ「whoo」は「Next zenly」を目指して開発され、友人との位置情報やスマホのバッテリー残量などゼンリーに搭載されている機能の多くを搭載しています。
NauNauと同様、日本企業が開発しているサービスとなります。
2.MixerBox 友どこBFF
友どこはアメリカに本社を構えるMixerBoxによる位置情報アプリで、zenlyと同じような機能を搭載しています。
3.GHOST 位置情報共有アプリ
GHOSTはマップを探検しながら同じ空間にいるユーザーとコミュニケーションを取ることができる特徴を持っていて、このアプリは、毎日の生活をゲームのように楽しめるツールとしてデザインされており、親しい友達との間で場所に対する深いつながりを感じられるソーシャルプラットフォームを目指しています。
ユーザーはGHOSTを使用して、自分の「ワールド」と称される空間を探索し、同じ場所にいる他のユーザーとチャットを楽しむことができます。また、「スタンプ」機能を利用してコミュニケーションを取ることも可能です。
これらの特徴を通じて、GHOSTはユーザーに対してリアルタイムでのコミュニケーションと、現実世界での探検の楽しさを提供しています。
ただし、iOSのみとなります。