「Meta Quest 3」が発売しましたが、先行レビューなどのまとめです。
「Meta Quest 3」先行レビューなどまとめ
Quest 3の現実世界の表示解像度は、肉眼には及ばないが、近づければスマホの文字も判読可能なレベルだ。遅延も少なく、着用したまま難なく家の中を歩けるレベルだ。とはいえ、距離感がズレたり、視界の端が歪んだり、視界が狭くなったりするのは避けようがない。家の中を歩くにしても、階段はキケンだし、不慣れな場所や不慣れな家具配置だと足の小指をしこたま痛めつけることになるだろう。
分解まではしていないので詳細は不明ですが、ヘッドバンドアームを見るとスピーカーの開口部が2箇所ずつとなっています。どうやらスピーカーユニットは片側2機ずつ使われている模様。
アクションゲームをプレイすると、爆発音などのSEの音圧が増しており、低音域の量感アップに貢献していることがわかります。
筆者が個人的に嬉しかったのは、ブラウザが見やすくなったこと。文字の輪郭がハッキリしない先代モデルの 「Meta Quest 2」 のブラウザで細かい文字を読むのは結構ストレスで、ちょっとした調べごとでさえもヘッドセットを外して別のデバイスを使うことが多かった筆者だが、「Meta Quest 3」 の高解像度ディスプレイなら細かな文字を読むのも苦ではなく、わざわざ調べごとをするたびにヘッドセットを外す必要がなくなって便利になった。
また、視野角も向上した。先代モデルでは水平90度、垂直90度だったのに対し、「Meta Quest 3」 では水平110度、垂直96度に広がった。より広い視野でコンテンツを観ることができるようになりコンテンツへの没入度が向上したほか、パススルー時の風景もゴーグルを通して見ている、というよりも自らの眼で見ている、という感覚に近いように感じる。
「Quest 3」のパススルーは「Quest 2」と比較して約10倍以上、開発者・法人向けハイエイドモデル「Meta Quest Pro」と比較しても約3倍以上の画素数を誇り、さらにフルカラー。これまでのものとは圧倒的に異なる情報量でした。
PICO 4は多少画質が高いように感じるが、これは掲載したものが「左目の画像のみをキャプチャしたもの」だからだ。PICO 4はビデオパススルーに立体感がほとんどなく、ホーム画面とパススルーの同居も難しい。「周囲を確認するための機能」と割り切っている印象だ。
それに対してQuest 3は、解像感も高く立体感もちゃんとしている。ゲームにMRをどう使うのか……という課題はあるが、それでも、「自分が普段暮らしている部屋の中にCGオブジェクトが現れ、ゲームができる」というインパクトは大きい。
Quest 3はQuest Proから大きく進化したフルカラーパススルー映像を実現しています。自分の周りにある現実が仮想現実のコンテンツと混ざり合っていく感覚はVRやARとも違い、Metaが自信たっぷりに送り出すのも納得の内容。片目2064×2208ピクセルの解像度で高輝度のLCDディスプレイで見る映像はかなり美麗で、目が疲れにくく感じました。